Message
江戸時代から続く醤油蔵や糀屋さんが残る、兵庫県たつの市で、味噌、醤油、甘酒、醤油糀、塩糀、ぬか漬けなどの手づくり教室を行なっております。日本には素晴らしい発酵文化があり、手前味噌という言葉があるように、発酵食品は元来家庭で作られて受け継がれてきました。また、全国各地に残る発酵文化は多種多様であり、その地域の味を作っています。我々は、地域の人が地域の食材を使って地域の味を醸す(かもす)活動を地産地酵®と名付け、地産地酵の文化の推進をミッションに活動をしています。
教室では、各家庭で簡単に発酵食品が作れるようなワークショップや、多くの方が発酵食品に触れるきっかけになるような甘酒教室、オリジナル醤油作りなどのイベントも数多く開催しています。
多くの人が日本の伝統食品の味や歴史に親しみ、各家庭で発酵食品を手作りし、地域の味を引き継いでいただきたいと願っています。
地産地酵®:登録第6202343号
STORY
~私たちのこれまでとこれから~
目に見えないものを、信じられますか。
私たちの暮らしは、便利になりました。
一年中、同じ味。
どこへ行っても、同じ商品。
いつでも、すぐに手に入る安心。
でもその裏で、少しずつ、
静かに消えているものがあります。
それは「土地の味」。
そして「菌との暮らし」です。
発酵LaboCooは、
その小さな火を守るために生まれました。
大手醸造メーカーで感じた違和感
私が大学で専攻したのは、醸造学でした。
歴史ある醸造の世界。
酒蔵や食品メーカーで中心を担う卒業生たち。
研究から商品化、マーケティングまで関わる日々。
研究職として、商品開発の最前線で
やりがいを感じながらも、
ある違和感が心に積もっていきました。
大量生産。
大量消費。
均一化。
添加物。
「本当に、これが豊かさなのだろうか」
その問いは、年々、強くなっていきました。
発酵LabCooの誕生
2015年、退職。
メーカーの枠組みの中ではできないことがある。
もっと土地に根ざした発酵をしたい。
菌と、人と、風土にフォーカスしたい。
人の体をつくっているのは、腸内細菌。
見えない菌が、私たちを支えている。
ならば、その菌とちゃんと向き合う場をつくりたい。
いろんな想いが重なっての決断でした。
2年後、
妻を講師役として
発酵LabCoo(ラボクー)は始まりました。
Coo(クー)は「空」。
物質ではなく、体験や記憶、文化を残したい。
目に見えないけれど、確かにそこにあるもの。
発酵も、文化も、本質は“空”のように
広がるものだと考えています。
龍野という土地
発酵LabCooが
龍野にあるのは偶然ではありません。
むしろ、このまちでなければ始められなかった。
ここは、醤油の町。
揖保川の超軟水。
その水質は濃口醤油には向かず、
必然的に淡口醤油が発展。
京料理を支える源流のひとつとなりました。
蔵が連なる城下町の風景。
糀をふんだんに使う甘めの味噌。
城下町限定で残るレシピ。
このまちのすべてが、
私たちを後押ししてくれました。
土地で産み、土地で酵す。
私たちがミッションとして掲げている“地産地酵”
このまちが授けてくれたのだと思っています。
人は来てくれるだろうか?
始めた当初は、正直、不安で一杯でした。
小さな町で発酵教室。
教室を運営する知識も、
集客にも自信はありません。
誰が来てくれるのだろう。
チラシを配り、SNSで発信。
知人・友人の参加や紹介で
少しずつ人が増えていきました。
やがて気づきます。
ここは料理教室ではない。
「人生が少し変わる場所」なんだと。
教室が“癒しの場”になる瞬間
何度も教室を訪れてくださる方がいます。
お味噌を仕込みながら、
人生相談になってしまう日。
引きこもりだった女性が、
ここをきっかけに外へ出られた話。
「家族が喜んでくれました」
「食卓が変わりました」
参加されたみなさんからいただく言葉が、
何よりの原動力です。
発酵は時間がかかります。
だからこそ、人の心にも
ゆっくり届くのかもしれません。
『ひとつぼ糀店』という実験
もし、小さな糀屋さんが
全国に増えたらどうだろう。
どの町にも、
その町の味がある世界。
均一ではなく、
多様であることを楽しむ社会。
一坪でもいい。
マンションの一室でもいい。
小さな糀店が各地にあれば、
文化は消えない。
それが、私たちが大切にしている
発酵文化を残す方法なんじゃないだろうか。
そんな想いをかたちにしたのが、
『ひとつぼ糀店』です。
ここは単に糀やお味噌を
販売する店ではありません。
小さな文化の種を蒔く場所だと
思っています。
私たちの夢
小さな発酵教室ですが、
夢はたくさんあります。
糀をつくれる人を、増やしたい。
教えられる人を、増やしたい。
小さな糀店が、各地に増えてほしい。
糀づくりを、暮らしの体験まで広げたい。
目に見えないものを、
信じられる人が増えてほしい。
発酵は、待つ文化。
ゆっくり、けれど確実に。
この場所から、
新しい仲間と新しい景色が
広がっていくと
私たちは信じています。
Contact us
TEL: 090 - 4292 - 5917
coo@labcoo.jp
Company profile
会社名 発酵LabCoo(発酵ラボクー)
所在地 兵庫県たつの市龍野町下川原22-2
設 立 平成29年2月
代表者 松下 裕昭
業務内容
発酵食品の手作り教室運営
各種教室の運営支援
発酵食品に関する執筆・講演活動
発酵食品のワークショップのプロデュース
商品開発のコンサルティング
Member profile
松下 美幸
栄養士
発酵インストラクター
兵庫生まれ。大学で栄養士の免許を取得後、大手醤油メーカーで研究職に従事。退職後、兵庫県の大手酒造メーカーで研究職に従事した後、2017年に夫婦で発酵LabCooを立ち上げ、主に講師として表に立つ。長年携わっている着付けの講師経験を生かして、わかりやすく親しみやすい教室を作り上げる。
松下 裕昭
博士(農学)
発酵インストラクター
大阪生まれ。2001年大阪大学大学院工学研究科修了後、大手醤油メーカーに入社。基礎研究および商品開発(調味料、飲料、サプリメントなど)を行う。2008年「醤油多糖類の抗アレルギー活性および免疫調節機能」に関する論文により京都大学博士(農学)取得。2008年 日本醤油技術賞(研究・開発の部)受賞。2010年 日本醸造協会技術賞受賞。退社後、2017年発酵LabCooを立ち上げ、発酵食品の手作り教室を主宰する。
主要論文・執筆
- Matsushita, H., Kobayashi, M., Tsukiyama, R., and Yamamoto, K. (2006) In vitro and in vivo immunomodulating activities of Shoyu polysaccharides from soy sauce. Int. J. Mol. Med., 17, 905-909.
- Matsushita, H., Kobayashi, M., Tsukiyama, R., Fujimoto, M., Suzuki, M., Tsuji, K., and Yamamoto, K. (2008) Stimulatory effect of Shoyu polysaccharides from soy sauce on intestinal immune system. Int. J. Mol. Med., 22, 243-247
- 食品と開発 Vol. 47, No.10 大豆発酵多糖類の鉄吸収促進作用とその応用例
- 生物工学会誌 Vol. 84, No. 3 血液型乳酸菌によるプロバイオティクス
- 温故知新 No.49 醤油多糖類SPSの抗アレルギー作用
- 機能性食品表示への化学的なデータの取り方と表示できる許容範囲(技術情報協会)22節 鉄欠乏改善
学会・委員会活動
- 日本生物工学会会員
- たつの市観光協会龍野支部 理事
- 2010 - 2011 日本農芸化学会 代議員
- 2013 - 2014 日本生物工学会関西支部 若手企画委員